会報8号の利用者さんからのメッセージ

2012/01/16

『突然起こった目の前の現実』


1歳11ヶ月の娘に脳腫瘍があることがわかり、自宅近くの総合病院からこども医療センターへ救急車で搬送されたのは、夏の終わりの頃でした。こども医療センターでの検査後、脳腫瘍により水頭症も併発していること、手術が必要であることが先生より説明され、入院の2日後、12時間に及ぶ手術を受けました。

こども医療センターのケアワーカーさんにいろいろと相談にのっていただき、「リラのいえ」をご紹介いただきました。当時私は妊娠初期であったため、皆様方のご配慮により約1ヶ月間「リラのいえ」でお世話になりました。今回利用させていただき、このような施設の存在をはじめて知りました。何より歩いて子供のもとまで行けることが大変有難く、面会時間中ずっと子供と一緒にいることができましたし、いつでも近くにいるという安心感がありました。

先生方のご尽力により手術は無事に終わりました。しかし、突然起こった目の前の現実がなかなか受け入れられず、また痛々しい娘の姿を見て毎日涙ばかりが流れました。どうしてこんなことになってしまったのだろう、娘の命がなくなってしまうのではないかという恐怖を感じていました。そんな時、泣いてばかりの私をやさしく励ましてくださったのは、ボランティアの佐伯さんでした。たくさん話を聞いてくださり、心配してくださり、一緒に喜んでくださり・・・どんなに支えられたかわかりません。

「いってらっしゃい、気をつけてね」ボランティアの皆様の言葉に人の温かさを感じました。また、「リラのいえ」で知り合ったお母さん方と夜遅くまでお話しすることもありました。病気は違っても子供を想う親の気持ちは同じ・・・入居者の皆様の存在に救われました。

幸い娘は退院することができました。こども医療センターの先生方には、大切な娘の命を救っていただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今回病気を通じて先生方、病院スタッフやボランティアの皆様・・・たくさんの方々とのご縁がありました。皆様のおかげで私たち家族の今があると強く感じています。

「リラのいえ」退室の際、「いつか微力ながら恩返ししたいと思います」と佐伯さんにお話ししたところ、笑顔で「いいのよ、社会に貢献してくださいね。そして、あなたたち家族が幸せでいることが何よりの恩返しですよ」という有難いお言葉に温かい気持ちをいただいて帰ることができました。

今後も検査は続きます。不安は尽きませんが、娘とお腹の赤ちゃんが大きくなったら、病気のこと、「リラのいえ」のこと、娘のためにご尽力いただいた全ての皆様のこと・・・きちんと伝えて一緒に生きていこうと思います。
お世話になり本当にありがとうございました。
 
                   県内の利用者さんからのメッセージ

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